家に合うおしゃれ照明ブランドの選び方!国内・海外メーカーをテイスト別に紹介

これから家づくりを始めるなら、ぜひ早い段階から意識してほしいのが照明選びです。

おしゃれな照明ブランド（メーカー）をどう選ぶかで、家全体の雰囲気はもちろん、日々の過ごしやすさや心地よさまで大きく変わります。

近年は、国内・海外の照明ブランドが豊富にそろい、デザイン性に優れたものが充実し、テイストや予算に合わせて自分たちらしい照明を選べる時代になりました。

一方で、「種類が多すぎて選べない」「おしゃれだと思って選んだのに家に合わなかった」と悩む方が多いのも事実です。

この記事では、おしゃれ照明ブランドを選ぶ前に押さえておきたい3つのポイントをはじめ、テイスト別・部屋別（リビング・和室・トイレ・玄関など）におすすめの国内・海外照明ブランドをわかりやすく紹介します。

さらに、照明選びでよくある失敗例や、後悔しないための考え方も解説。

これから家づくりを進める中で、「この家でどんな毎日を過ごそうか」と想像する時間が楽しくなるような、照明選びの参考になれば嬉しいです！

おしゃれ照明ブランドを選ぶ前に押さえたい3つのポイント

照明は、家づくりの中でも選択肢が多く、迷いやすい設備のひとつです。

だからこそ、いきなりブランドや商品を比較するのではなく、選ぶための軸を持っておくことが大切。

次に紹介する3つのポイントを押さえておくことで、照明ブランド選びの迷いをぐっと減らすことができます。

①「家全体のテイスト」と「暮らし方」を決める

照明選びで最も多い失敗は、「おしゃれだけ」で選んでしまうことです。

例えば、「北欧風の家なのに、装飾が強すぎる照明を選んでしまった」「和室にモダンすぎる照明を付けて違和感が出た」。

こうしたミスマッチは、家全体のテイストが曖昧なまま照明を選んでいることが原因です。

あなたが理想とする家の雰囲気はどれ？

また、どんな暮らし方をしたいのか明確にすることも重要です。

例▼

「どんな空間で、どう過ごしたいか」を言語化すると、照明ブランド選びが一気に楽になります。

まずはノートなどに書き出してみてください♪

②おしゃれに見える光の基本(色温度・配灯・器具の種類)

おしゃれ照明＝デザインと思われがちですが、実は“光の質”がおしゃれ空間をつくっています。

色温度（電球色・昼白色）

配灯(1灯だけにしない)

「シーリングライト1つだけ」は、便利ですが“のっぺり”しがち。

だからこそ、メイン照明・間接照明・スポットライトなど、複数の光源を組み合わせることで、一気におしゃれな空間になります。

器具の種類

種類	用途
シーリングライト	天井に取り付けるタイプの照明器具。 部屋全体をバランスよく照らし、空間の印象を決めるメイン照明として使われます。
ペンダントライト	吊り下げ型の照明。 ダイニングテーブルの上や吹き抜けなど、空間のポイントになる場所で活躍します。 メイン照明として使われることもあれば、インテリアの一部として補助的に取り入れられることも！
ダウンライト	天井に埋め込むタイプの小型照明器具。 空間を広く、すっきり見せたいときに向いています。 照らせる範囲は限られるため、複数をバランスよく配置したり、ほかの照明と組み合わせて補助的に使われることが多い。
スポットライト	狭い範囲をピンポイントで照らせる照明。 お気に入りの雑貨やアートを引き立てるのにぴったり！ スタンドタイプや天井付けタイプなど、暮らしに合わせて選べます。
ブラケットライト ※取付け作業には電気工事士の資格が必要	壁面に取り付けて使う照明。 空間にさりげないアクセントを加えてくれます。 直接的な明るさだけでなく、陰影や華やかさを演出できるのも特徴です。

ブランドごとに得意な器具も違うため、器具の種類×ブランド選びが重要です。

③予算と優先順位の決め方

正直、照明はピンキリです。

数千円のものもあれば、1灯で数十万円の照明のものまで…。

おしゃれな照明を取り入れたいからといって、家中すべてのライトにお金をかける必要はありません。

おすすめの予算配分は

家の中の「どこを主役にするか」を決めると、予算内で満足度の高い照明選びができます。

テイスト別・失敗しないおしゃれ照明ブランド(国内・海外)

照明ブランド（メーカー）は数が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまいがちです。

そこでこの章では、北欧・ナチュラル、シンプルモダン、和モダンなど、家のテイストごとに分けて、失敗しにくいおしゃれ照明ブランドをまとめました。

北欧・ナチュラル好きに人気の照明

北欧・ナチュラルな雰囲気が好きな方におすすめなブランド（メーカー）はこちら。

DI CLASSE （ディクラッセ）

引用元：DI CLASSE公式HP

自然モチーフや光と影を活かしたやわらかいデザインが多く、ナチュラルや北欧テイストのインテリアと好相性のブランドです。

価格帯はペンダント・フロアライトで1万円台後半〜4万円前後が中心で、一部大型モデルは6〜8万円クラスもあります。

公式HP／Instagram

Artek（アルテック）

引用元：Artek Tokyo Store

アルヴァ・アアルトらの名作を中心に、北欧モダンを象徴するタイムレスなデザイン照明が揃うフィンランドブランドです。

ペンダントライトは7万円台〜10万円台後半、フロアライトなどは10万円台〜15万円前後と中〜高価格帯です。

公式HP／Instagram

Louis Poulsen（ルイスポールセン）

引用元：Louis Poulsen公式HP

眩しさを抑えた美しい光をつくる北欧デザイン照明の代表的ブランドです。

PH5など定番ペンダントライトは6万円台〜16万円前後、アイコン的なPHアーティチョークは数十万円〜200万円超の超ハイエンド帯になります。

ルイスポールセン公式オンラインストア／Instagram

LE KLINT（レ・クリント）

引用元：LE KLINT公式ウェブサイト

ハンドクラフトのプリーツシェードが特徴で、柔らかな陰影と北欧らしいあたたかい光が魅力のデンマークを代表する王室御用達ブランドです。

ペンダント・テーブルライトは7万円台〜15万円前後が中心で、大型や多灯タイプは20万〜40万円台に達します。

公式HP／Instagram

シンプルモダン・ホテルライクに合う照明

シンプルモダン・ホテルライクな雰囲気にしたい方におすすめのブランド（メーカー）はこちら。

パナソニック

引用元：Panasonic公式HP

国内大手らしく、ベーシックなシーリングライトからデザイン性の高いペンダントライトまでラインナップがとにかく幅広いです。

シーリングライトは1万円前後〜3万円台、デザイン寄りのシリーズでも数万円台までが多く、コスパ重視の選択肢が充実しています。

公式HP／Instagram

ART WORK STUDIO（アートワークスタジオ）

引用元：ART WORK STUDIO公式HP

まるで「ホテルのようなおしゃれカフェのような」雰囲気をつくれるデザイン照明が豊富な神戸発ブランドです。

スポットや小型ペンダントライトは1万円前後〜2万円台、機能付きシーリングや大型ペンダントライトは3万〜8万円程度が目安です。

公式HP／Instagram

Lamp Studio anbay

引用元：Lamp Studio anbay

真鍮をメイン素材にしたハンドメイド照明を手掛け、「作品性を満たす量産品」をテーマに少量生産している工房ブランドです。

量販ブランドよりはやや高めで、ブラケットやペンダントで数万円台が中心。

ただ、アーティスティックでおしゃれなデザインにしては手が届きやすいものもあります。

公式HP／Instagram

和モダン・落ち着いた空間に合う照明

和モダン・落ち着いた空間を求める方におすすめのブランド（メーカー）はこちら。

YAMAGIWA（ヤマギワ）

引用元：YAMAGIWA公式HP

国内外のデザイナーズ照明を扱うほか、自社オリジナルも展開する老舗で、「日本の美」と世界の名作をつなぐ高品質な照明ブランドです。

オリジナルでもペンダントライトで3万〜5万円前後、高機能・高デザインなモデルは、一般的な照明より価格が高く、15万〜50万円ほどするものが多いです。

公式HP／Instagram

BP. PHYLE

引用元：BP.official online store

BP. PHYLEは、店舗・住宅の空間デザインを手がけるphyle inc.が展開する自社ブランドで、照明やオブジェ、建築金物などを自社スタジオで一貫生産しているのが特徴です。

照明はウォール・ペンダント・シーリング・スポットなどを展開し、1点ずつハンドメイドのため価格帯は数万円〜10万円前後の中〜高価格帯が中心です。

公式オンラインストア／Instagram

コスパ重視で”それっぽい”おしゃれ照明

コスパ重視！でもおしゃれに見える照明を探している方におすすめのブランド（メーカー）はこちら。

インターフォルム（INTERFORM）

引用元：インターフォルム公式オンラインショップ

北欧・ナチュラル・カフェ風など、トレンド感のあるデザインを比較的手頃な価格で揃える神戸の照明メーカーです。

ペンダントライトは1万〜3万円台のラインナップが中心で、人気モデルも2万円前後と買いやすい価格設定になっています。

公式HP／Instagram

KANADEMONO（カナデモノ）

引用元：KANADEMONO

オンライン発のインテリアブランドで、ミニマルなペンダントやバー型シーリングなど、空間になじむシンプルデザインの照明が特徴です。

ペンダントは1万円台前半〜、シーリングライトは1万〜2万円台程度が多く、高すぎず手に取りやすい価格帯で、オンライン購入を前提に展開しています。

公式HP／Instagram

部屋別|おしゃれ照明ブランドの選び方(リビング・和室・トイレ・玄関)

照明は、部屋ごとに求められる役割や雰囲気が異なります。

ここからは、リビング・和室・トイレ・玄関それぞれの特徴を踏まえながら、空間に合ったおしゃれ照明ブランドの選び方を見ていきましょう。

リビング

リビングは家族が集まり、長い時間を過ごす家の中心となる場所です。

そのため、しっかりとした明るさとくつろぎを感じられる温かみの両立が欠かせません。

ペンダントライトやシーリングライトをメイン照明として取り入れつつ、間接照明やスポットライトを組み合わせることで、空間にメリハリが生まれます。

視線が集まりやすい照明に予算をかけることで、リビング全体の印象がぐっと洗練されますよ！

北欧系ならペンダント＋フロアライト、シンプルモダンならダウンライト＋間接照明など。

「どこを一番見せたいか」を意識して照明を選ぶことが、リビング照明づくりのポイントです。

和室

和室には、和モダンやナチュラルテイストの照明がよく合います。

和紙や竹などの素材を使った照明は、光をやわらかく広げ、和の空間ならではの落ち着きを引き立ててくれます。

主張しすぎない照明を選ぶことで、和室全体の心地よさが高まることを覚えておいてください。

トイレ

トイレは限られた広さの空間だからこそ、照明選びが印象を左右します。

ダウンライトで全体をすっきり照らしたり、小型のペンダントライトをアクセントとして取り入れるのも人気です。

小さな空間だからこそ、照明ひとつで「おしゃれ」が際立ちます。

玄関

玄関は、住む人にとっても来客にとっても、家の第一印象を決める場所です。（住まいの顔）

照明には、明るさだけでなく、華やかさや雰囲気づくりも求められます。

ペンダントライトや小ぶりなシャンデリアを取り入れることで、空間に奥行きと特別感を演出できます。

「帰ってきたときに気分が上がるか」という視点で選ぶのも、玄関照明の大切なポイントです。

照明選びでよくある失敗と後悔しないためのポイント

照明は「とりあえずおしゃれなものを付けておけば大丈夫」と思われがちですが、実は住み始めてから後悔しやすいポイントのひとつです。

よく聞くのが、こんな失敗…

これらに共通する原因は、「照明の数・位置・光の色・配灯バランスを深く考えずに決めてしまったこと」です。

特にダウンライトは、数を増やせば明るくなる反面、付けすぎると落ち着かない空間になりがち。

また、配置やラインが揃っていないと、無意識にチグハグさを感じてしまいます。

後悔を避けるためには、以下のような事前計画がとにかく重要なので要チェック！

可能であれば、実際に設置する前に照明シミュレーションを行ったり、ショールームやサンプル照明で光の広がりや色味を確認しておくと、「思っていたのと違った…」という失敗を防ぎやすくなります。

照明は、数や価格よりも「どこに・どんな光を・どれくらい使うか」。

この視点を持つだけで、暮らしやすさと心地よさは大きく変わりますよ！

自分にぴったりな”おしゃれ照明ブランド”を見つける3ステップ

おしゃれな照明ブランド（メーカー）を知るだけでは、理想の空間は完成しません。

大切なのは、「自分の家・自分の暮らし」にどう落とし込むかです！

最後に、これから家づくりを進める方が実際に行動できるよう、おしゃれ照明ブランド選びを成功させる3つのステップを紹介しますね。

新築で家を建てる際、「このブランドは住宅メーカーで扱えない」と分かった場合は…

施主支給にするor似たデザインの代替照明を探すようにしましょう。

おしゃれな照明ブランドを見つける3ステップは、現実的な選択肢を検討する判断材料になります。

このステップを踏みながら、「どの部屋に、どんな照明を使いたいか」を簡単にでもいいのでメモしておくと、後の照明計画や打ち合わせがスムーズに進みますよ。

まとめ

照明ブランド・メーカー選びは、家の印象を決めるだけでなく、毎日の過ごしやすさにも大きく関わってきます。

テイストや予算、そして「どの部屋でどんな時間を過ごしたいか」に合った照明を選ぶことで、背伸びしすぎない、心地よいおしゃれな空間がつくれます。

数や配置、色温度まで含めて事前に計画し、気になるブランドは実例やショールームで実際の光を体感しておくことも大切です。

すべてにお金をかけるのではなく、こだわる場所と抑える場所にメリハリをつけて選びましょう。

この記事を参考にしながら、自分たちらしい照明ブランドを見つけて、これから始まる暮らしが楽しみになる家づくりにつなげていただけたら嬉しいです。