住宅ローンが通らない理由は?落ちたときの相談先・再審査についても

住宅ローンが通らない理由は?落ちたときの相談先・再審査についても

「住宅ローンの審査に落ちました」

この言葉、聞くだけで胃がキュッとしませんか?

実際に結果を受け取った方の中には、「え、なんで通らないの?」「理由も教えてもらえないし、この先どう進めたら良いの?」と、不安やモヤモヤが止まらない状態でここにたどり着いた方も多いと思います。

また、これから住宅ローンを申請しようと思っている方も、自分たちは大丈夫かと不安な気持ちになりますよね…。

この記事を読んでいる方は、下記のような疑問をお持ちではないでしょうか?

住宅ローンが通らない理由は?
審査に落ちたらどうするの
通らない場合の相談先は?
再審査に通るためには

住宅ローンって、家づくりの中でも“何をどうしたら正解なのか分かりにくい”ポイントだと思います。

この記事では住宅ローンが通らない主な理由、落ちたときにまずやるべきこと、相談先などを分かりやすく具体的にまとめました。

今まさに審査落ちで落ち込んでいる方も、これから申し込む人も参考になる内容になっているので、一緒に次の一歩を整理していきましょう。

この記事を読むことで以下のことがわかります

・住宅ローンが通らない主な理由5選
・住宅ローン審査に落ちた場合の次の行動
・住宅ローン通らない場合の相談先(金融機関・専門家の選び方)
・住宅ローン通らない人のリアルな体験談
・住宅ローン再審査に通るための準備・チェックリスト

この記事を書いた人
あおはる

★ヤマト住建公式アンバサダー
★東京都在住の4人家族(30-40代夫婦+子ども2人)
★2023年3月契約、2024年2月~居住開始♪
★結露カビだらけの社宅から「高気密・高断熱」の省エネ住宅へ
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目次

住宅ローンが通らない主な理由5選

まずは、多くの人がつまづきやすい“住宅ローン審査に通らない理由”から紹介します。

これは決して「あなたが悪いから落とされる」のではなく、銀行側が返済リスクをどう見るかで判断される部分です。

「今は難しいけれど、条件を整えれば住宅ローンに通る可能性がある」

そんなケースも本当に多いので、参考にしてみてください。

①年収と返済負担率のバランスが合っていない

住宅ローン審査の世界でよく出てくるのが返済負担率

「年収のうち、何割を返済に回すか」という数字です。

たとえば、

年収400万円で毎月10万円(年間120万円)の返済をする。

この場合、返済負担率は約30%なので、これが高いと判断されると、「今の返済計画だと、生活が苦しくなりそう」と見られ、審査に不利になります。

この計算には、車のローンやカードローンなど他の借り入れも含めて計算されるため、「思っていたより負担率が高くなっていた」というケースもよくあります。

年収に対して返済負担率が25〜30%を超えていると、審査でマイナス評価になることが多いわ。

無理なく支払いを続けられる理想の返済比率は20%程度だと覚えておきましょう。

②クレジットカードやローンの返済遅延・信用情報の傷

スマホの分割払い、クレカの引き落としミス、リボ払いの遅れ…。

これらはすべて「信用情報」に記録されます。

1回のミスはまだ大丈夫なこともありますが、以下のようなことがあると、住宅ローンはかなり厳しいです。

  • 数ヶ月続いた延滞
  • 何度も発生している遅れ
  • 借入件数が多い

また、複数のローンを同時に抱えていると、それだけで「返済余力に不安がある」と判断されることもあります。

大きなお金を借りるからこそ、当然の判断ね!

まずは、「いま自分がどんな状態なのか」を整理するところから始めてみてください。

③勤続年数や雇用形態の安定性

銀行は安定した収入が続くかをとても重視します。

一般的には、同じ会社での勤続年数が2〜3年以上あるとプラス評価になりやすいと言われているわよ!

そのため、住宅ローンの審査では、以下のようなケースはどうしても慎重に見られやすくなることを覚えておいてください。

  • 転職して1年以内
  • 雇用形態が不安定
  • 自営業になったばかり

フリーランスや個人事業主の場合は、「直近1〜3年分の確定申告書」が求められ、年によって収入の変動が大きいと“安定性に欠ける”と見られることもあります。

④物件の評価額が低い(担保として弱い)

住宅ローンは、購入する家そのものを“担保”にするローンです。

つまり、「もし返済ができなくなったとき、その物件を売ってもローン残高をカバーできるか」が重視されます。

担保として弱いと評価されてしまう例

  • 築年数が古すぎる
  • 再建築不可
  • 違法建築の疑い
  • 土地の形が特殊(極端に悪い)
  • 周辺相場より価格が高すぎる(建売住宅や分譲マンションの場合)

家自体は気に入っていても、評価の低さが原因で思うように住宅ローンを借りられないこともあることを覚えておきましょう。

⑤書類の不一致・記入ミス・情報の誤り

住宅ローンが通らない理由に意外と多いのが、「申込書の内容と提出書類が食い違っている」「年収の書き方があいまい」「扶養家族の数や他のローンを正直に書いていなかった」などのケースです。

金融機関は、書類の内容が正確であることを重視します。

ここで少しでも疑われると、審査が一気に不利になることを覚えておいてください。

「これくらいなら大丈夫」と自己判断で書いてしまうと、思わぬところで整合性が取れず、“虚偽申告”と見なされてしまう可能性も。

お金を借りるからこそ誠実に、自己判断なんてもってのほか!と脳に言い聞かせておいて。

不安な点があれば、自己判断せずに事前に相談するのが確実ですよ。

住宅ローン審査に落ちたらどうする?

住宅ローンに「落ちた」と聞くとショックですが、大事なのは“ここからどうするか”です。

原因を整理して、次につながる行動をしていきましょう。

「なぜ通らなかったのか」を確認する

まずは、担当者に「差し支えなければ、審査で気になったポイントを教えていただけますか?」と丁寧に聞いてみましょう。

銀行は内部基準を明かせませんが、状況によってはアドバイスという形でヒントをもらえることがあります

ここでのポイントは、「責める口調ではなく、次に通るためのアドバイスを求める姿勢」で聞くことよ!

「改善して再チャレンジしたい」と伝えると、担当者も協力的になりやすいです。

民間金融機関が「融資を行う際に考慮する項目」と答えたものは要チェック!

  • 健康状態
  • 借入時年齢
  • 完済時年齢
  • 担保評価
  • 勤続年数
  • 連帯保証
  • 返済負担率
  • 年収

※参考:(国土交通省「令和4年度民間住宅ローンの実態に関する調査」)

条件を見直す(借入額・返済期間・頭金など)

住宅ローンに通らなかった理由がだいたい見えたら、それを踏まえて条件の見直しを行いましょう。

見直す条件の例

  • 借入額を少し減らす(物件価格を見直す・頭金を増やす)
  • 返済期間を長くして、月々の返済額を抑える

返済期間を長くするのは1つの手だけど、完済年齢は60~65歳までにしておく方が、定年後も安心して暮らせるわよ!

他の借入やカード利用を整理する

車のローンやリボ払い、キャッシングが多く残っている場合は、それを先に整理・完済してから再チャレンジするのも有効です。

特に、少額のカードローンがいくつもあると、金融機関から見ると「借り癖がある」と見られてしまう可能性があります。

可能であれば、「住宅ローンに申し込む1年前」くらい前からリボ払いは減らし、毎月の引き落としをきちんと守ることが理想です。

住宅ローン通らない場合の相談先は?金融機関・専門家の選び方

「住宅ローンに落ちたけど、何をどう改善すればいいか分からない…」

そんなときは、早めにプロに相談しましょう!

ここからは相談先について1つずつ説明していきます。

申し込んだ金融機関の窓口

まずは、最初に住宅ローンを申し込んだ銀行や信用金庫の窓口に相談するのが基本です。

落ちた理由を明確に教えてもらえなくても分析はできるわよね!

金融機関の担当者であれば、審査に落ちた理由や改善ポイントについて、以下のような現実的で実務的な提案を受けられます。

  • どのあたりで審査が引っかかった可能性があるか
  • 返済可能額の目安
  • 返済期間や金利タイプを変えた場合の通過可能性 など

ただし、銀行は自分が扱うローン商品しか提案しないため、「他の金融機関なら通る可能性があった」という別の選択肢を聞き逃すリスクもあります。

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ファイナンシャルプランナー(FP)

住宅ローン審査に落ちたとき、一番幅広く頼りになるのがFPです。

FPは特定の銀行やローン会社に属さず、あなたの家計全体を見ながら「今の収支」「将来のライフプラン」「借入可能額」を総合的に分析してくれます。

わが家は家づくりを考えて住宅ローンを申込む前にFPさんに相談したわ!冷静にお金も流れも把握できて安心よ。

たとえば…

「借入希望額を下げるべきか」「他のローンや支出を整理すべきか」「別の金融機関を検討すべきか」など、審査に通るための実践的なアドバイスも受けられます

まだ、これまでにライフプランを作成したことがない。。。という方は、ぜひ一度作ってみてもらうことを強くおすすめします!

これから掛かるお金の動きを「見える化」できると、漠然とした不安も取り除かれるかもしれませんよ♪

\わが家がお世話になった信頼できるFPさん!/

住宅ローン診断士

「住宅ローン診断士」のような、ローン審査や融資条件に詳しい専門家に相談するのも有効です。

FPが家計全体を見るのに対して、住宅ローン診断士は“ローンそのものの設計”を審査側の視点でアドバイスしてくれます。

たとえば…

  • 審査に通りやすい条件
  • 適切な借入額や返済期間
  • 金利タイプの選び方(変動型・全期間固定型・固定期間選択型)

審査に落ちた原因が「借入条件」「物件の条件」「返済プラン」のどこにあるか分からない場合、こうした専門家の力が頼りになります。

明確な意見と答えをくれそうね!

公的ローンや制度(住宅金融支援機構 など)

「民間の銀行では審査が厳しい…」というときに選択肢となるのが公的ローンや支援制度

住宅金融支援機構などの公的ローン(例:フラット35)は、民間ローンとは審査基準が異なります

そのため、以下のような人でも通りやすい場合があります。

  • 勤続年数が短い人
  • 自営業やフリーランス
  • 収入の安定性が少し弱めの人

民間銀行で審査に通らなかった場合でも、公的ローンを検討することで借入の道が開けることがありますよ。

住宅ローン通らない人のリアルな体験談

住宅ローンに通らない人の体験談をネットで調べたので紹介します。

①転職して間もなく勤続年数の“浅さ”がネックになった

ある人は「収入も悪くない、自分なら大丈夫」と思っていたものの、転職して間もなく住宅ローンを申し込み。

しかし、審査の過程で「勤続年数が短すぎる」と判断され、門前払いとなってしまいました。

たとえ収入が上がっていても、勤続の安定性がローン審査では重要視されるという現実があります。

多くの金融機関が勤続年数を重視する審査基準を持っているため、転職直後は厳しいことが多いようです。

この人はこの仕事を3年以上続けるのかな?という不安にも繋がるからこそ、申し込むタイミングは重要ね!

②年収・職業に不安はなかったが「他の借入や支出の多さ」で落ちた

年収や勤続年数に問題がなくても、他の借入(たとえば車のローン、カードローン、キャッシングなど)があると、ローン審査に落ちる人もいます。

たとえば、毎月の返済が多すぎたり、クレジットの利用履歴に少しでも不安があったりすると、「返済能力」に疑問を持たれてしまうこともあるということです。

③信用情報や過去の支払い履歴がネックになった

過去のクレジットカードの延滞歴、ローン返済の遅れ、キャッシング履歴など、信用情報に“傷”があると、審査には非常に不利になります。

実際に、「金融事故歴あり」「返済の遅れ」「多重借入」が原因でローンを断られたという例が多く見られました。

信用情報に異常情報が残っている場合は、たとえ収入や勤続年数が問題なくても、ローン審査を突破するのはかなり難しいのが現実です。

これらの体験談からわかるのは、住宅ローン審査は収入だけで決まるものではなく、転職直後の勤続年数や他の借入状況など、さまざまな要素が影響するということ。

だからこそ、頭金を増やしたり借入を整理したりと、自分で整えられるポイントを丁寧に見直すことが大切です。

たとえ一度落ちても、条件の調整や別の金融機関を検討することで、再び道が開ける可能性がありますよ。

ちなみにわが家は夫が団信に通らず、住宅ローンが通りませんでした…

住宅ローン再審査に通るための準備・チェックリスト

最後に、「一度通らなかったけど、次は通したい」という方に向けて、再審査前に確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめます。

収入・支出・借入のチェック

まずは、あなたが今どんな状態なのか“家計の健康診断”をするイメージで確認してみましょう。

チェックポイント

  • 年収に対して、住宅ローン以外の借入(車・カードローンなど)はどれくらいあるか
  • 直近のクレジットやローンの支払いに遅れがないか
  • 返済負担率(住宅ローン+他のローンの年間返済額÷年収)が高すぎないか

これらを整理し、負担率が高すぎる場合は、「借入額を減らす」「他のローンを完済する」などの対策を検討してください。

勤続年数や雇用形態の見直し

住宅ローンは長期の返済が前提のため、「これから安定して収入を得られそうか」も大事なポイントです。

チェックポイント

  • 転職したばかりであれば、少なくとも1〜2年は勤続年数を積むことを検討
  • 自営業の場合は、最低3年分の確定申告書で黒字を確保できるようにする
  • 派遣や契約社員の場合でも、同じ職場での勤務期間が長いほどプラス評価になりやすい

勤続年数という「時間を味方につける」ことが、住宅ローンでは大きな武器になります。

焦らず、着実に準備していきましょう。

物件選びと価格の見直し

物件そのものの評価が理由で落ちるケースもあるため、「家」側の条件も見直してみましょう。

これは知らない人が多そうね…

チェックポイント

  • 物件価格が周辺相場とかけ離れていないか
  • 再建築不可や違法建築の可能性はないか
  • 銀行や不動産会社に「この物件は融資が付きやすいか」を事前に相談しておく

気になる物件は、必ず事前に相談してチェックしてみてください。

相談先との情報共有

一度落ちた経験は、次の審査に活かせる“ヒント”の宝庫です。

プロに正直に共有すると改善策が見つかりやすくなります。

  • 最初に落ちた金融機関で、落ちた理由のヒントを必ず聞いておく
  • 別の金融機関を選ぶときは、「前回の申込内容」や「指摘された点」を正直に共有する
  • FPや不動産会社に、過去の申し込み状況を話してアドバイスをもらう

正しい情報を共有することで、あなたに合った最適な提案が受けられます。

遠慮せず、プロに頼ってみてくださいね。

まとめ

住宅ローンが通らないと、不安や焦りで気持ちが押しつぶされそうになりますよね。

でも、審査に落ちる理由はひとつではなく、年収や勤続年数、他の借入、物件の評価など、さまざまな要素が影響しています。

逆にいえば、何が原因だったのかを整理すれば、改善できるポイントは必ず見つかります

今回紹介した通り、借入額や返済計画の見直し、信用情報の整備、専門家への相談など、次のチャレンジにつなげる方法はいくつもあります。

一度の審査で道が閉ざされるわけではありません。

正しい知識と準備を進めれば、再び前に進むチャンスは十分にあります!

落ち込むだけで終わらせず、今回の学びを武器に、あなたに合った住宅ローンの道を探していきましょう。

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